• HOME>
  • おしらせ

おしらせ

2013年09月03日ざぶざぶ海の道2013

photo

10年ほど前のこと。御所浦で東京の若者たちが、島の子どもたちと大人たちを巻き込んで、なにやら色々とやりはじめた。島のツアーガイドを子どもたちとやってみたり、伝馬舟をこいで島を旅したり。その当時の子どもたちは今はもう立派な大人になって、島を訪れた若者たちは子育てをする世代となった。私もその若者のひとりとして、初めて御所浦を訪れたのが、もうなんだかずっと前のようでもあるし、つい先日のようでもある。

今の子どもたちと、もう一度、伝馬舟で島を渡る。
その日の朝、スタート地点の桟橋に立って思い出したのは、9年前の伝馬舟の旅のときに、みんなでつくった「おかえり」という大きな旗。いつでも迎えてくれるこの島と島の方々に感謝しながら、新しい出会いに期待して、「ざぶざぶ海の道2013」がスタートした。

「旅の相棒、伝馬舟」

この旅の相棒となる伝馬舟は全部で5艘。
御年70歳の幸運丸、60歳の作太郎、若手45歳の三和丸、そして、まだまだピチピチ7歳のだんだん丸とプラウ丸。
それぞれ乗り心地がちがって面白い。

imgまたたびお手製の紙芝居で紹介される旅の相棒たち

imgそれぞれの「相棒」に乗る

「海へこぎ出る」

5艘の伝馬舟に乗って、出発!直後、思わぬ潮に流されて、みんな方々へ散りぢりになってしまったけど、だんだんと調子が出てきて、しっかり進みはじめた。

imgいざ、海へ

img水をしっかりつかんで進みはじめた

img伝馬舟の列が道をしめす

「船でしか行けない浜辺、芳の浦」

芳の浦に近づく。昔は人が住んでいたけれど、今は誰もいない場所だ。
静かな浜に到着するやいなや、みんなは海に飛び込んだ。暑さも和らいで、気持ちよさそう。
そして、お昼ご飯を自分たちの伝馬舟に乗って食べるのは、なんとも良い気分だ。

img伝馬舟の上、特等席での食事は格別だ

imgとりあえず、ひと泳ぎ
img

「自分たちのえびす様づくり」

えびす様ってどんな神様?そんな問いからワークショップがはじまった。
昔は、網にひっかかっためずらしい石やらを神様に見立てて、大漁祈願をしたのがえびす様のはじまりだそうな。
いろいろなものが打ち寄せられている芳の浦で、自分が「いいなー」と思うものを探してきて、えびす様をつくる。きれいな石や貝殻を集めたり、巨大な浮きや流木を運んできたり。
それぞれ、興味をひくものはちがっている。

imgえびす様の顔ですか?

img鼻の電球がピカ!ってしそう

imgどうやって立てようか

img絶妙なバランスで①

img絶妙なバランスで②

img神殿のような空間に。ひょっとしてあなたが!?

img空を仰ぐ大きなえびす様の顔

imgみんなのえびす様、芳の浦にこのままにしておこう

できあがったみんなのえびす様たちは、そのままにして、芳の浦を後にした。
今頃、えびす様たちはどうしているだろう?

「次の目的地へ出発」

凪いだ海を伝馬舟で行くのはとても気持ちがいい。エンジンの音も無く静か。
時折、「ギー、コー」と櫓(ろ)と櫓杭(ろぐい)がこすれる音がするだけ。仲間の舟と並走しながら、話をしたり、競争をしたり。
楽しみ方はいっぱいある。通り雨がぱらぱら降って、気持ちよかった。

img海に浮かぶ舟の向こうに島々が見える

img並ぶと、負けられない!櫓こぎの競走がはじまる!

img1日目の最終目的地に無事に到着。これから「あこうの里」で今日の旅を振り返る。
img

「一日の終わりに」

本日の目的地に無事に到着したみんな。長い距離をこいだ分、みんないい顔してた。
航海日誌に今日の航路を書き加えていくのも、なんだか誇らしげ。

おやつに長井サユミさんがつくってくれた「牧島だご」をいただいた。アコウの葉っぱに包まれた「牧島だご」、普通のあんこと白あんどちらにしようかな。

アコウの木が島で重要な役割を果たしていたことも教えてもらった。伝馬舟が活躍していた時代に、海岸線を守っていたのがアコウの木。
なんだかその時代にちょっと近づいた気分。

それからそれから、海の面白い知恵も教えてもらった。
海に入って寒くなったときには、お日さまで暖まった石にキスすると身体も暖まるんだって!やってみよう。

img海の道を確認。どこを通ったんだろう?

imgどっちのだごにしようかな

img長井サユミさんにアコウの木の話や昔の話を教えてもらう
img

「二日目のはじまり」

img今日もたのむぞ!相棒たち

imgきれいに列をつくってスタート!

昨日一日で、すっかり仲間になった船員たち。息も合って、順調にこぎ出した。

「櫓をこぐ子ども」

伝馬舟のへさき(舟の先端)に座ってとも(舟の後ろ)の方を眺めると、櫓をこぐ子どもたちの凛々しい顔が目に飛び込んでくる。
全身を使って櫓をこぎながら、みんなはよく笑っている。表情は柔らかく、ほころんだり、緊張したり。
みんなの視線は海の先へと向けられて、交わることはない。
そのしっかりした眼差しに安心して、この海の道の行く先をみんなに任せてしまう。
最短距離のまっすぐではなく、ゆらりとゆられ、たゆたって、海の道をざぶざぶ進む。

 img伝馬舟を漕いでいるみんな。いい顔をしている。

img

img

img

img

img

img

「船と共に海で遊ぶ」

離れ小島の弁天島に到着。待ってましたとばかりに、みんなで海に飛び込んだ。
伝馬舟にしがみついて引っ張られたり、這い上がっては、飛び込んでをくり返す。
伝馬舟と遊び、海を楽しむ。ただただ単純なことがこんなにも楽しい。素潜りで貝をとってきた人や、タコをつり上げた人もいた。
タコはその場で焼いて、お昼ご飯のおかずが増えたのだった。

img釣られたタコ「吸い付くぅぅ」

img泳ぎつかれたら伝馬舟の上で休憩

imgのぼれない!

imgとべっ!

imgプカプカ浮かぶ

img大漁

img焼かれてしまった

「小さな島の音を探す」

弁天島にまつられている弁天様は、音楽の神様でもある。この島にはどんな音楽があるのか、みんなで音を探しにいった。
息をひそめて、耳を澄ますと、とたんに色々な音が聞こえてきた。
本当は聞こえないかもしれない音だって、想像して、聞いてみる。波の寄せる音、カラスの声、遠くの船の音、トンビの声、セミの声、ヤドカリの足音、クモの巣が切れる音、石と貝殻がぶつかる音、風が通る音。集めた音を自分の声にしてみる。
みんなの声が1つずつ重なっていくと、島の音にも重なって、馴染んで、ゆっくり消えていった。

img弁天様の前で島の音について話した

img弁天島を歩いて音を探す

imgみんなで見つけた弁天島の音を奏でる

「ゴールは間近に!最後のひとこぎ」

ゴール間際、大浦ではイワシの群れに遭遇した。キラキラと光を反射しながら、伝馬舟の下を泳いでいく群れに、みんなで驚き、喜んだ。
群れからはぐれた1匹は、誰かの口の中に飛び込んだ。

imgはぐれたイワシ

「クラゲ弾」

後ろの船で何やら怪しいうごきが。手にはクラゲの入ったアカとり用のペットボトル。
クラゲ弾を仕込んでいる模様。その異変に気づき、こちらはスピードを上げて距離をとる。
しかし、ついに追いつかれ、クラゲ弾をくらってしまう!こちらも負けないぞ!
生き物で遊ぶのはちょっと不謹慎かもしれないけれど、クラゲを投げ合うなんて、とっても楽しい遊びだ。

img背後に忍び寄る一団

img受けて立とう

imgやめてー!きゃっ!きゃっ!

「みんなの物語」

ゴールの港に着いて、みんなでこの旅の思い出を絵に描いた。仲間の絵を見ていくうちに、たくさんの場面が思い出される。
絵を並べてみると、みんなのざぶざぶ海の道の物語がうかんでくる。
たった二日間のあっという間の旅だったけど、みんないろんなものを見て、感じられたんじゃないかな。

img何が一番楽しかった?

img

img

img

img

img

img自分の絵をみんなに話す

img旅の記念の集合写真

最後は記念撮影をしておしまい。
みんな、いい表情してる!楽しかったね。
またいつか、いっしょに、ざぶざぶ海の道をこぎましょう!!

記事:北村 史 (またたび)

img

ざぶざぶ海の道2013

日程:
2013年8月5日(月)・6日(火)

航路:
8月5日(月)長浦→芳の浦→あこうの里
8月6日(火)唐木崎→弁天島→大浦

参加者:
天草市内の小学校2年生~中学校1年生
ならびに、帰省中の子ども

主催: 御所浦アイランドツーリズム推進協議会、御所浦伝馬舟愛好会
共催: またたび
助成: (財)日本離島センター

後援: 天草市教育委員会
協力: 御所浦.net、ビオアイランドネットワーク、御所浦ジオツーリズムガイドの会

2011年10月20日御所浦よかとこ祭

photo

img校庭での特産品や食の販売
imgガネ揚げはその場で揚げたてを提供imgアームレスリング大会優勝は地元牧島もん

※2013年9月に内容を更新しました。
2010 年より、「御所浦よかとこ祭」が、よそおいをあらたに行われています。

2010 年の御所浦よかとこ祭は、勇志国際高等学校の学園祭「勇志祭」との共同同時開催で、牧島にある勇志国際高等学校と学校前入江を会場として行われました。

【2010年の御所浦よかとこ祭】

当日、勇志国際高等学校の校舎内では、生徒による様々な作品展示や講演会、タイピングコンテストや女装コンテストなどがあり賑やか。校庭では、高校の生徒による出店と、御所浦町の各団体から“だご”や“ガネ揚げ”や“ちりめん”、“いりこ”といった地元の食と物産が販売され700名ほどの来場者のお腹を満たしていました。
校庭に設営されたステージでは、高校の先生による歌唱から沖縄民謡の披露や御所浦音頭が踊られ、同じく ステージ上で行われたアームレスリング大会では、高校の生徒、先生と地元の腕自慢の競い合いで盛り上がりました。
そして、入江側では御所浦よかとこ祭のメインイベント、第1回伝馬舟櫓漕ぎ競漕天草大会が開催されました。

【伝馬舟櫓漕ぎ競漕天草大会】

櫓漕ぎ競漕は、木造伝馬船 2 隻で行う 100 mタイムトライアルレースで、 60 m直進し、折り返して 40m という、速さとともにターンの上手さが鍵となるコースで行われました。
第1回天草大会の 記録は伝馬舟櫓漕ぎ競漕天草大会公式タイムとして残ります。

第1回天草大会には、高校生の参加もありましたが、 44 名の参加者の内 31 名が 50 歳以上。
中には小学校のときに漕いで以来 40 年ぶりの櫓漕ぎだという人もいました。 皆さん、久しぶりの櫓漕ぎに自然と笑顔になるのが印象的です。

高校生の部、50歳以下の部、50歳以上の部とありましたが、断然早かったのが50歳以上の方々。
50歳以下の部では100mの櫓漕ぎで2分を切った参加者がいなかったのに対し、50歳以上では2分を切るのは当たり前、昔とった杵柄とは言いますが、若者たちはもうちっときばらんばねといったところです。
結局1分40秒くらいが優勝タイムではないか、というところでの競い合いの中、1分33秒というタイムで優勝が決まりました。
が、その優勝者はなんと、競技に使われた木造伝馬船の製作者、荒木義男さん。自分で船をつくった上に自分で優勝するなんて…。
次回大会は荒木さんを超える挑戦者をお待ちしています。

伝馬船櫓漕ぎ競漕のあとには、一枚一枚に目が描かれた連凧が空を舞います。アーティスト五十嵐靖晃さんによるワークショップで皆が凧に目を描きました。空高く上がる凧から自分が描いた目を通していつもと違う世界を見るような、そんなイメージのものだと言います。大空の目に、御所浦よかとこ祭はどのように映ったのでしょうか。

img華やかな衣装での櫓漕ぎ img伝馬船で連凧をあげた。img連凧には、ひとつひとつに目が描かれている

 img 「御所浦よかとこ祭2013」チラシ

img「伝馬舟櫓漕ぎ競漕申込書」

【御所浦よかとこ祭 2013】-終了-

「御所浦よかとこ祭 2013」 は 11 月 16 日(土)に開催。
会場は例年の御所浦町牧島の静かな入り江が広がる長浦です。伝馬舟櫓漕ぎ競漕や伝馬舟櫓漕ぎ教室、ペアでタイ釣り体験、御所浦特産品物産展、舞台、もちなげなどを予定しています。
伝馬舟櫓漕ぎ競漕は出漕者全員に参加賞をプレゼント。上位表彰者には副賞を、優勝者には豪華副賞が授与されます。
※伝馬舟櫓漕ぎ競漕天草大会出場には事前申し込みが必要です。
釣り体験ではイケスに放たれたタイを釣ります(500円)。釣り体験は当日申し込みを受け付けますが、親子もしくは男女ペアでのご参加となります。また、釣り道具は主催者で準備したものを使います。
※釣れなかったときは、おみやげにタイを1尾プレゼント!
本年は、昨年サプライズで訪れた柾木祐二さん(歌手)がふたたび来場!新曲「情熱のボレロ」も披露されます!

【伝馬船櫓漕ぎ競漕天草大会へのお申し込み方法】

伝馬船2艘をつかってのタイムトライアルレースです。個人戦100mの競技(子どもは60m)と、 3人一組の団体戦があります。団体戦は200mのタイムを競います。
年齢、性別で各部門がありますので、詳しくは申込書をご覧の上FAXまたはメールでお申し込みください。
また、 大会での 記録は天草伝馬舟櫓漕ぎ公式タイムとして記録されます。櫓こぎと体力に自信のある方は、ぜひ参加ください。

【PDFダウンロード】
御所浦よかとこ祭2013チラシ&櫓漕ぎ競漕参加申込書

 img 「御所浦よかとこ祭2012」チラシ

img「伝馬船櫓漕ぎ競漕申込書」

【御所浦よかとこ祭 2012】-終了-

「御所浦よかとこ祭 2012」 は 11 月 23 日(金)勤労感謝の日に開催します。
会場は御所浦町牧島の静かな入り江が広がる長浦です。
伝馬船櫓漕ぎ競漕や伝馬船櫓漕ぎ体験、ペア釣り体験や、御所浦特産品物産展、舞台、もちなげ、マグロ抽選会などを予定しています。
伝馬船櫓漕ぎ競漕は出漕者全員に参加賞としてマグロをプレゼント。さらに優勝者には雲仙温泉ペア宿泊券が副賞として授与されます。
※伝馬船櫓漕ぎ競漕天草大会出場には事前申し込みが必要です。
釣り体験ではイケスに放たれたクロイオや1キロ以上の鯛を釣ります。
※釣り体験は当日申し込みを受け付けます。

【伝馬船櫓漕ぎ競漕天草大会へのお申し込み方法】

伝馬船2艘をつかってのタイムトライアルレースです。個人戦100mの競技と、 今年からできた3人一組の団体戦があります。団体戦は200mのタイムを競います。
また、子どもは個人戦のみで、40mの直線を競います。
年齢、性別で各部門がありますので、詳しくは申込書をご覧の上FAXまたはメールでお申し込みください。
また、 大会での 記録は天草伝馬船櫓こぎ公式タイムとして記録されます。櫓こぎと体力に自信のある方は、ぜひ参加ください。

img 「御所浦よかとこ祭2011」チラシ

img伝馬船櫓漕ぎ

【御所浦よかとこ祭 2011】-終了-

「御所浦よかとこ祭 2011」 は 11 月 3 日(木)文化の日に開催します。
伝馬船櫓漕ぎ競漕や伝馬船櫓漕ぎ体験、御所浦特産品物産展 、親子釣り体験などを予定しています。
また、今年から伝馬船櫓漕ぎ競漕に団体戦ができました。3人一組で200mのタイムを競います。
※伝馬船櫓漕ぎ競漕天草大会出場には事前申し込みが必要です。

【伝馬船櫓漕ぎ競漕天草大会へのお申し込み方法】

伝馬船2艘をつかってのタイムトライアルレースです。個人戦100mの競技と、 今年からできた3人一組の団体戦でがあります。団体戦は200mのタイムを競います。
年齢、性別で各部門がありますので、詳しくは申込書をご覧の上FAXまたはメールでお申し込みください。
参加者全員に参加賞、上位入賞者には表彰と副賞があります。また、 大会での 記録は天草伝馬船櫓こぎ公式タイムとして記録されます。櫓こぎと体力に自信のある方は、ぜひ参加ください。

 

問い合わせ
御所浦よかとこ祭実行委員会
 (事務局:御所浦アイランドツーリズム推進協議会 )
〒866-0334 熊本県天草市御所浦町牧島219‐2
TEL 0969-67-1080 FAX 0969-6-1080(事務局 三宅)
E-mail:m-h1954@theia.ocn.ne.jp