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御所浦の化石などを紹介

2010年05月24日御所浦の化石No.01「プテロトリゴニア オガワイ」

御所浦で産出される化石を紹介します。
No.01は「プテロトリゴニア オガワイ」
御所浦を代表する貝化石です。

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「プテロトリゴニア オガワイ」は、学名では
Pterotorigonia (Ptilotorigoniaogawai(YEHARA)
(プテロトリゴニア属 プチロトリゴニア亜属 オガワイ種 命名者江原)
二枚貝の「トリゴニア(三角貝)」の仲間です。

化石で産出されるトリゴニアは、日本国内の白亜紀から出る種だけでも50種を数え、三畳紀やジュラ紀、世界中の化石を加えると、たいへんな数にのぼります。
トリゴニアの仲間は、中生代のジュラ紀から白亜紀(2億300万年前~6500万年前)の浅い海の砂底にとても栄えていました。しかし、現在は「ネオトリゴニア」など7種のトリゴニア科の貝がオーストラリア近海に生息するのみです。
一説には、トリゴニアは水管を持たないので、殻の一部砂の上に突き出すという、深く砂の中に潜ることが出来ない生息姿勢であったために、水管を持ち、砂や泥の中に潜り込む二枚貝よりも天敵に狙われやすいなど、生存競争で不利になってその数を著しく減少させたのではないかと言われています。(図ⅰ)

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写真の「プテロトリゴニア オガワイ」化石は、御所浦白亜紀資料館の管理する「トリゴニア砂岩 化石採集場」の、9800万年前の地層の岩石から採集したものです。
前述したように、トリゴニアには多くの種があるのですが、御所浦では13種のトリゴニア科の貝が確認されており、中には種が違う貝なのに素人目には姿が似たりよったりのものもあります。

もし、その中から「プテロトリゴニア オガワイ」を見分けるにはどこを見ればいいのでしょうか。

【プテロトリゴニア オガワイ の見分け方】

1.産出地層
その化石を採集した地層の年代から、ある程度産出される種類を絞れます。
「プテロトリゴニア オガワイ」は「トリゴニア砂岩化石採集場」からはたくさん出ます。

2.大きさ
種類によってその大きさはちがいます。御所浦で産出されるトリゴニア科の貝は大きいもので10 cmくらいのものもあります。写真の通り「プテロトリゴニア オガワイ」の成体は3cm程度。

3.貝の表面の模様
殻の細かい装飾の特徴から判断することもできます。「プテロトリゴニア オガワイ」は肋(ろく・貝殻の凸状に出ているスジの部分)に顆粒(つぶつぶ)が見られる(写真参照)ことや、エリア部(図ⅱ)の先端が丸くなっているなどの特徴があります。

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上記の方法などで見分けるわけですが、化石を採集しても完全な形ではなく、一部分だけであったり、どこか欠けた形で出ることが多いこともあり、産出される他の化石のことなどをある程度知っていないとなかなか「プテロトリゴニア オガワイ」と同定するのは難しいところです。ですので、御所浦白亜紀資料館で学芸員さんに聞くのが一番の見分ける方法です(笑)。

ところで、学術的に正確に二枚貝の種類を見分る方法として、

4.貝の歯f0132676_2216084.jpg
貝の殻内側、蝶番部の「歯」(図ⅱ)と呼ばれる部分を比較する。
その歯の数、形で分類することができる。

という事が重要なのだそうですが、「プテロトリゴニア オガワイ」に似ているトリゴニア科の貝は同じ歯の構成なので、今回の「プテロトリゴニア オガワイ」を同定するときにはあまり使われないようです。

「プテロトリゴニア オガワイ」、御所浦へ来た時には、ぜひ探してみて下さい。

文責:御所浦.net

2007年05月16日御所浦の「アコウの木」

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「アコウの木」は御所浦町の町木です。

アコウの木は生命力が強く、台風で吹き上がった潮で枯れてもすぐに新芽を出すことから、島民に防風木として古くから植樹されてきました。

牧島の海岸沿いに多く見られ、樹齢数百年を数える古木も珍しくありません。
そのいくつかは天然記念物の指定を受けています。

 


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